サンプルの[latch.lzh] をダウンロードしてください。
解凍して各項目でシミュレーションに使用します。
* サンプルの [RS-Latch.sio] を開 いてシミュレーションを実行してください。
[IN1] がセット入力、[IN2] がリセット入力です。
[OUT1] はセット優先のRSラッチです。[IN2] がON中でも [IN1] をONすれば [OUT1] はONします。
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[IN1] (セット)がON中は [IN2] (リセット)は無効です。 |
SiOのデバイスはラッチデバイスで、「OFFの条件」は「ONの条件」の後評価されるので、この場合
「ONの条件」が優先され [IN2](リセット)をONしても [IN1](セット)が優先されます。
[OUT2] はリセット優先のRSラッチです。通常こちらの方を使うことが多いでしょう。
[IN1] がON中でも [IN2] がONならば [OUT2] はONしません。
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[IN2] (リセット)がON中は [IN1] (セット)は無効です。 |
「ONの条件」に [IN2](リセット)がONの場合は [OUT2] がONしないというゲート入っているので、リセット優先になります。
[OUT3] は「ONの条件」に [IN1](セット)と「OFFの条件」に [IN2](リセット)のみを条件にしています。
[IN1] をON。[IN2] をON。その後 [IN2] をOFFしても [OUT3] はONしません。これはSiOのデバイスは
「ON条件」の立上り微分でラッチすると言う事です。
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[IN1] (セット)がON中にリセットした後、 再度セットするには、[IN1] をONし直す必要がある。 |
SiOのデバイスはセットラッチデバイスです。なおかつ「ONの条件」の立上り微分でセットされます。
優先条件を決めるのに、「ONの条件」または「OFFの条件」にANDゲートを入れる必要がある。
* サンプルの [D-Latch.sio] を開 いてシミュレーションを実行してください。
[OUT1] は俗にいう「筒抜けラッチ」です。[IN1](Enable)がOFFの時は [IN2](Data)が [OUT1] へ筒抜けになります。
[IN1](Enable)がONになった時、[IN2](Date)の状態をラッチし、[IN2]がON-OFFしても変化しません。
再び [IN1] が OFFになると [IN2](Data)の状態を [OUT1] に出力します。
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[IN1] (イネーブル)がON中は [IN2] (データ)をラッチします。 |
「ONの条件」と「OFFの条件」をうまく組み合わせるとこのような動作が可能です。
このロジックは「応用編>応用-1. 位相検出」や「応用編>応用-6. 8bits リングカウンタ」で使用していますので確認してみてください。
「ONの条件」と「OFFの条件」をうまく組み合わせることで「Dラッチ」ができる。