6-1. R/S ラッチ

6-2. D ラッチ

●Home へ    最終更新|2022/03/20    15:08

■6. ラッチ

サンプルの[latch.lzh] をダウンロードしてください。

解凍して各項目でシミュレーションに使用します。


6-1. R/S ラッチ

* サンプルの [RS-Latch.sio] を開 いてシミュレーションを実行してください。

[IN1] がセット入力、[IN2] がリセット入力です。

[OUT1] はセット優先のRSラッチです。[IN2] がON中でも [IN1] をONすれば [OUT1] はONします。


 [IN1] (セット)がON中は [IN2] (リセット)は無効です。

SiOのデバイスはラッチデバイスで、「OFFの条件」は「ONの条件」の後評価されるので、この場合

「ONの条件」が優先され [IN2](リセット)をONしても [IN1](セット)が優先されます。


[OUT2] はリセット優先のRSラッチです。通常こちらの方を使うことが多いでしょう。

[IN1] がON中でも [IN2] がONならば [OUT2] はONしません。


 [IN2] (リセット)がON中は [IN1] (セット)は無効です。

SiOのデバイスはラッチデバイスで、「OFFの条件」は「ONの条件」の後評価されるので、この場合

「ONの条件」に [IN2](リセット)がONの場合は [OUT2] がONしないというゲート入っているので、リセット優先になります。


[OUT3] は「ONの条件」に [IN1](セット)と「OFFの条件」に [IN2](リセット)のみを条件にしています。

[IN1] をON。[IN2] をON。その後 [IN2] をOFFしても [OUT3] はONしません。これはSiOのデバイスは

「ON条件」の立上り微分でラッチすると言う事です。


 [IN1] (セット)がON中にリセットした後、
再度セットするには、[IN1] をONし直す必要がある。

まとめ

SiOのデバイスはセットラッチデバイスです。なおかつ「ONの条件」の立上り微分でセットされます。

優先条件を決めるのに、「ONの条件」または「OFFの条件」にANDゲートを入れる必要がある。


6-2. D ラッチ

* サンプルの [D-Latch.sio] を開 いてシミュレーションを実行してください。

[OUT1] は俗にいう「筒抜けラッチ」です。[IN1](Enable)がOFFの時は [IN2](Data)が [OUT1] へ筒抜けになります。

[IN1](Enable)がONになった時、[IN2](Date)の状態をラッチし、[IN2]がON-OFFしても変化しません。

再び [IN1] が OFFになると [IN2](Data)の状態を [OUT1] に出力します。


 [IN1] (イネーブル)がON中は [IN2] (データ)をラッチします。

「ONの条件」と「OFFの条件」をうまく組み合わせるとこのような動作が可能です。

このロジックは「応用編>応用-1. 位相検出」や「応用編>応用-6. 8bits リングカウンタ」で使用していますので確認してみてください。

まとめ

「ONの条件」と「OFFの条件」をうまく組み合わせることで「Dラッチ」ができる。